設計基準が厳しくなると光学系の各構成要素(レンズ単体、鏡筒の寸法公差)も自ずと厳しくなり、仮に調整部分を設けても動かせる範囲が小さくなります。
高精度光学系では設計段階で<効き玉>を設定し、この玉を動かす事で最終性能に到達可能として来ました。
本装置では光学エレメントの平行ズレ量とコマ収差がほぼ比例関係にある事に着眼しています。まずはこの干渉計で透過波面測定を行い、様々な収差成分の中からコマ収差を抜き出し偏芯量の許容範囲を設定します。次に現状の偏芯量の方向と量を測定し先ほどの効き玉を動かす事でこれを可能としています。