ジーフロイデ株式会社

東京板橋区板橋2-20-5-203




レンズ製造の現場で求められる偏芯測定機をめざして


最近特に小径レンズの偏芯測定ニーズがあります。携帯電話のカメラも高精細化に向けてモールドからガラスへと開発が進んでおります。一方、内視鏡関係ではΦ1mmクラスの偏芯測定ニーズもあります。
又今後重要拡大が期待される車載の衝突軽減用カメラでは鏡筒状態での偏芯量測定が必須項目となっています。
これらの市場ニーズの中で従来のレンズ偏芯量測定機は測定精度に課題が多く、中々満足の行く装置はありませんでした。高精度タイプは装置サイズも大きく、又実際の製品検査や加工現場では使うにはコストが課題となっている様です。又高精度の芯出し作業には熟練の技術が必要です。
現場で多用されている<偏芯顕微鏡>は測定能力に限界があり、『1′以下』若しくは『30秒以下』と言う様な大まかな値しか出せていないことがあります。芯出し作業も作業者側の“腕”に頼らざるを得ない状況でした。

レンズ製造の現場で求められる偏芯測定を
根本的に向上させ、芯出し作業の簡易化が
出来ないものか?


これが本装置の開発の原点です。

ここにご紹介するこの装置は上記の課題に答え、しかもコストパフォーマンスに優れており、2012年から本体機構とソフトウエアに全面見直しを掛けた最新モデルをリリースしました。





偏芯測定機「CS−A1100」は、偏芯30秒以下を測定が可能な他、自動、手動測定などレンズの特徴によってあらゆる計測が可能です。特に自動測定はφ3〜4mmなど手動測定では不安定な小径レンズに適しております。また接合作業や鏡筒測定など実際の現場で使用されております。

偏芯測定機をお探しのお客様、また現在ご使用中のお客様に少しでも機能・操作方法等をご説明できたらと思います。

特徴

特徴①
偏芯30秒以下の測定が可能
特徴②
幅広い測定可能な焦点距離
特徴③
自動と手動測定





特徴④
完成鏡筒の測定
特徴⑤
プリズム・平行平面硝子測定
特徴⑥
目盛り幅が一定





特徴⑦
クロスラインの表示
特徴⑧
拡大表示が可能
特徴⑨
測定記録が可能





 

特徴①  偏芯30秒以下の測定が可能


最近の製造現場では、「偏芯30秒」以下の高精度レンズが求められている傾向にあります。今後日本の光学業界はより高精度なレンズ製造へと加速するでしょう。専用に開発された画像解析ソフトを用いて、検査測定だけでなく、製造現場で操作し易い機械、芯出し作業の簡易化を目指して開発しました。偏芯30秒以下の測定が可能ですので是非一度お試しください。

右の画像は偏芯10秒のサンプルです。

クリックすると拡大します
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特徴②  幅広い測定可能な焦点距離


小径レンズを含む単レンズ、バルサム、鏡筒など幅広いレンズが測定可能です。コリメータ式なので焦点距離の長い方は±∞まで可能。短い方は±の補正レンズ併用で可能としています。

測定範囲   φ3mm〜φ150mm   
焦点距離   ±数mm〜±無限大

また、φ2mm前後は別途開発の反射式測定機で対応しています。
(透過型で測定する為の特注のレンズホルダーも開発中です)








 

特徴③  自動と手動測定

 自 動 測 定

レンズ回転によるクロスライン交点の軌跡と移動量から偏芯量を
演算一定時間間隔ごとのデータ取得により最少二乗法による円を
近似し、その半径を自動計算し偏芯量を測定します。

※最少読み取り表示は1″

特に手動では難しい、小径レンズに適しております。各レンズごとに
ホルダーを製作し使用しますので様々なレンズに対応します。





交点の軌跡
交点の軌跡



 手 動 測 定

レンズを回転し、クロスラインの一番左の位置と一番右の位置を
測定者自身が設定し、偏芯量を求めるモードです。

特に大きいレンズ、バルサム作業、鏡筒の測定に適しております。








 

特徴④  完成鏡筒の測定

レンズ単体だけでなく、鏡筒ごと回転させて偏芯量を測定できることがこの機械の魅力の一つです。
レンズ単体の偏芯だけでなく、実際に鏡筒で組み立てた状態での偏芯量は気になるところです。
製品の品質向上に役立ちます。





 

特徴⑤  プリズム・平行平面硝子の測定

球面以外の平行平面板・プリズムの偏角測定も可能です。

プリズム・平行平面の偏角測定
プリズム・平行平面の偏角測定


 

特徴⑥  目盛幅が一定

コリメータの原理によりPC上の目盛幅は一定です(直読式)。
従って換算値を代入する必要はありません。

また従来機の様な対物レンズとサンプルレンズの間隔や焦点距離の代入も
不要です。

目盛りスケール
目盛りスケール


 

特徴⑦  クロスラインの表示

ターゲット線像の光度ピークを捕えクロスライン(赤の輝線)へ変換し測定者誤差を皆無へ。

ターゲット線像
ターゲット線像

クロスライン
クロスライン


 

特徴⑧  拡大表示が可能

偏芯の値が小さければ小さいほど高精度でありますが、画面上の軌跡が小さく読みづらくなります。
そこで倍率を高くし、画面を読みやすくする機能があります。とくに小径レンズの測定に便利です。

下の画像をクリックすると拡大します。


 

特徴⑨  測定記録が可能

  エクセルシートで測定記録

エクセルシートに測定記録が可能です。
シートから印刷することによって、書面で記録を残すことが可能です。

記録項目
測定者/レンズ名/日付/時刻/レンズNO/測定値/判定/標準偏差

クリックすると拡大します
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  出力画像データ

エクセルシートの他に、実際に回転させて測定したレンズが
どのように軌跡を描いたのか測定情報とともに画像として
出力が可能。

「OK」・「NG」判定機能付

クリックすると拡大します
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オリジナル「検査成績書」を作成してみる

①エクセルシートの測定記録と②出力画像データを使って
加工編集してみると・・・

右のような出力画像付の「検査成績書」を作成することも可能です。

※注意
右の画像のような「検査成績書」は、測定したデータや出力をもとに弊社がオリジナルで作成したシートですので、偏芯測定機のソフトに右のような「検査成績書」の印刷は出来ませんのでご了承ください。

クリックすると拡大します
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