理由は測定個所が『1点』しか無く、明確な位置の特定が困難だからです。
又傷の懸念がある接触式測定は出来れば避けたいです。特に半導体露光機
用大口径レンズでは硝材の理由もありますが、最高の光学性能が求められ
肉厚公差は最も厳しいです。
もう一つの測定理由は、レンズの加工中(特に初期段階)で肉厚を測りたい
というご要望にお応えしました。ご存知の通り、難硝材と呼ばれる柔らかい
硝材は結晶方向の問題で早く削れてしまう特性があります。しかも材料コスト
も高く加工ミスは減らしたいです。又この測定は他社の測定光でサンプル表裏面
の反射光で肉厚を測る装置では出来ません。
※粗面測定時は僅かに物体間距離に誤差が生じますので変位計はクアッドタイプを
採用か表面にオイルを塗布する事をお勧めします。